導入事例│株式会社千代田ビデオ様 2015.09.15
株式会社千代田ビデオ様
業務内容:テレビ番組の制作技術業務全般(スタジオ・中継・ロケ・編集・MA)、テレビ番組制作のCGおよび美術デザイン業務、テレビ放送の運行・送出技術業務など
導入製品:松田通商システム 他
汎用音声中継車を導入
株式会社千代田ビデオ様は、DanteネットワークとMADI入出力に対応に対応した、新型の汎用音声中継車を導入。2015年9月より運用を開始されました。
同社の新型汎用音声中継車プロジェクトをご担当された、営業開発センター 企画営業グループ 立川良太様、制作技術センター 音声グループ 担当部長 池上行大様に、新型汎用音声中継車のコンセプトや主な特長や、ご採用いただきました松田通商のシステム・機器の評価・今後の本格運用への期待などをお伺いしました。
あらゆる音声制作の現場に対応できる音声中継車
「当初は汎用音声2号車の更新ということで、新たに汎用音声車を作る計画から始まりました。しかし話を進めていくうちに、機材の上げ下ろしやセッティングなどにかかる時間やコストを削減できるよう、音声ミキサーを常載した音声中継車を作ろうという考えに至り、この新型汎用音声中継車を製作することとなりました。
コンセプトとして、これまでの音声中継・収録で培った経験を活かしつつ制作コストを抑えられるように、ヤマハのQL5/QL1ミキサーを中心としたシステムをDanteネットワーク上で構築することにしました。
また、新型汎用音声中継車と同時に導入したProTools HDXシステムとの連携を可能としながら、マルチチャンネルの音声伝送を容易にするためにMADIインターフェースも充実させました。」
異なる制作環境に柔軟に配慮
「音声制作スペースと、機材運搬のための貨物スペースを間仕切るための音響内装を導入したことにより、皆様から“綺麗、よくできている”という声を多くいただいています。
特に間仕切りを可動式にしたことにより、制作スタッフの人数に応じた制作スペースを確保することができました。また貨物スペースにVTRやCGなどの制作環境を構築した場合も、音声制作に集中できる環境を構築できたことで、まるでスタジオが飛び出したようなイメージになっていると思います。
可動する間仕切りにより音響空間が可変することに対応するため、GenelecのSAM (Smart Active Monitor)を採用したことで、ステレオ制作から5.1サラウンド制作に至るまで、完璧なモニタリング環境を構築することができました。
設計段階の図面上ではもっと狭い空間なのかと思っていましたが、中に入った瞬間広いと感じることができ、松田通商と一緒に開発できたことに非常に満足しています。」
幅広い音声中継・収録に威力を発揮する中継車として期待
「今回の新型汎用音声中継車はお客様の評判も上々で、お問い合わせやオファーも多数いただいています。すでにサッカー中継やコンサートの収録での稼働が決まっています。HD-1 (青)中継車や4K対応の改修を終えたHD-2 (赤)中継車とともに、稼働する機会が今後増えることも考えられますので、この新型汎用音声中継車のメリットを最大限にお客様に提供できるものと期待しています。
特にHD-2 (赤)中継車とはタリー/素材名情報をカテゴリー5ケーブル1本で伝送できるなど、自社のメリットを活かしたシステムの設計に大変満足しています。松田通商には、今後も変わらぬアフターサポートと、安定運用のための万全なサポートを期待しています。」
松田通商では製品の販売だけでなく、シチュエーションに最適なシステム設計をトータルサポートしています。ご相談・お見積などお気軽にお問合せください。