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ポールマッカートニーのコンサートでAdamson採用
2015.07.27

ポールマッカートニーのコンサートでAdamson採用

ポールマッカートニーは、韓国ソウルオリンピック主競技場でのコンサートで45,000人のファンを魅了しました。Adamsonの韓国の販売業者であるSound SolutionとサウンドシステムプロバイダーのTristarは、Adamsonサウンドをコンサート向けにコーディネートしました。

1988年のオリンピック用に作られたソウルオリンピック主競技場は、現在様々なイベントで使用され、コンサート会場としてもよく利用されています。ポールマッカートニーのコンサートではスタジアムを横長に使い、フィールド内とスタジアムの低い段に席が配置されました。

マッカートニーのFOHエンジニアのブースロイド氏は「世界中のコンサートで違うPAシステムを使用しています。その中で私自身が一番良いと思いものを選ぶようにしています。韓国で唯一のコンサートであったため、PAを持ち運びこんでいませんでした。またオリンピックスタジアムであったため、大きいPAが必要でした。Adamson E15を使ったコロンビアのコンサートが大成功だったので、またAdamsonを使って働けることをとてもうれしく思います。コロンビアのコンサート以来、Adamson製品が増えたこともあり、思っていたよりさらに良い音を作り出すことができました。」と言います。

TristarはAdamson Blueprint AV™ソフトウェアを使い、3Dにてスタジアムをモデリングしました。会場のデザインが決まった後、E15とS10ラインアレー、E218サブウーファーなどのAdamson製品は一番音がよく聴こえるようにデザイン通りに配置されました。

スタジアムの観客席をすべてカバーするために、160mの到達距離と32mの高さが必要でした。目標は約105dBA +/-3dBアベレージのSPLを、システムリミッターによるリダクションなしに、全ての席に届けることでした。TristarチームはBlueprintが予測通りの結果になったことに満足していました。

メインPAは最終的にメインシステムを片側21台のE15に加え、3台のS10ダウンフィルによって構成され、ステージの両側に足場付きの柱から吊りさげられました。E-15は2 x 15”と2 x 7”ケブラーコーンなどを使用したトライアンプ3ウェイシステムです。

Adamsonの新しいS10は2ウェイフルレンジ、新しくデザインされた10インチ ND10-LMケブラー&ネオジウム低域ドライバーとNH4TA2 1.5インチ径開口高域コンプレッションドライバーを使った、サブコンパクトラインアレーエンクロージャーです。S10はとても大きいアウトプットができ、E15との使い勝手が非常に良いです。 「システムにはたくさんのヘッドルームがありました。E15はとても素晴らしいボックスです。僕はミッドハイユニットのことをボイスボックスと呼でいますが、とてもよいデザインです。いまだに素晴らしいサウンドを聴くことができます。」とブースロイド氏は語ります。

それぞれのメインアレーの後方に12台のE218サブウーハーがフライングされ、ローエンドが増強されました。E218は軽量、ロングエクスカージョンND18-Sケブラー&ネオジウム低域ドライバーを、効率的なバンドパスキャビネットに2個マウントしています。このデザインによって、特別なカーディオイドセットアップを必要とすることなしに、後方への放射を削減することを実現しています。

ブースロイド氏は「サブウーファーは必要だった更なるローエンドを提供しました。」とさらに続けます。「ポールはロックンロールから静かなバラードまで、様々な音楽を演奏します。あからさまなローエンドの必要はありませんが、もう少しが欲しいと感じていました。その際にサブウーファーは役に立ちました。」

サイドフィルは合計32個のY18エンクロージャーでカバーされました。4つのディレイワーによってスタジアムの段差のある席をカバーしました。6個のE15と5個のS10によって、それぞれ構成された2つのアレーは内側のディレイタワーから吊るされました。6個のE15と6個のSpekTrixによって構成された2つのアレーは、外側のディレイワーからかけられました。

「私は他のエンジニアにこのPAをお勧めします。私も誰かに勧められなければ使うことはなかったでしょう。」そう話し、ブースロイド氏は締めくくりました。「メーカーから製品を使いませんかとよく声をかけていただいていますが、頼れると思った製品を使うことが必要な時もあるので、使っている製品を変えることは稀です。しかし、たまには違うものに変更しなければいけない時もあります。今回は変更してよかったと考えています。Adamsonが作り出す音はとてもよいです。」

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