導入事例│四季株式会社(劇団四季)様 2021.03.16
JR東日本四季劇場[春](JR-EAST Shiki Theatre HARU)、
[秋](JR-EAST Shiki Theatre AKI)、Clear-Com Encore Partyline導入
日本に「ミュージカル」というジャンルのエンターテインメントを根付かせたと言っても過言ではない劇団四季(Shiki Theatre Company)。その歴史は1953年7月14日の創立に始まり、現在では主要都市にある8の専用劇場を中心に年間3,000を超えるステージを上演、年間観客動員数は約300万人にも及びます(2020年は新型コロナウイルス感染症による公演中止あり)。
特に1983年11月、東京西新宿に建設された専用劇場「キャッツ・シアター」での1年間に及ぶ『キャッツ』のロングラン公演は演劇のファンだけにとどまらず、日本国内で大きな話題となり、ミュージカルが一気に身近なものとなる機会となりました。
劇団四季ではスタッフ間のコミュニケーションシステムとして以前からClear-Com Partyline Intercomを使用しており、現在も全ての専用劇場で導入されています。
2020年新たな専用劇場、JR東日本四季劇場[春](JR-EAST Shiki Theatre HARU)、[秋]( JR-EAST Shiki Theatre AKI)が東京竹芝の「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」に誕生しました。同地には前身となるJR東日本アートセンター 四季劇場[春][秋](JR-EAST Art Center Shiki Theatre HARU・AKI)がありましたが、再開発計画により新たな劇場として生まれ変わりました。
この2つの新劇場でもClear-Com Encore Partylineが採用されています。
システムプランは技術部スタッフとインターカム設備工事を担当した国領エンジニアリング株式会社によって検討され、基本システムは他の劇場同様、MS-704をメインステーションとした4chで構成されています。
リモートステーションは各所に設けられたコンセントプレートによってKB-702、KB-701、RS-702、RS-701等、2chと1chを使用場所によって使い分けることができるようになっています。
この基本システムでも十分な機能を果たすようにプランされていますが、公演毎のステーション構成の変更に加え、本番と稽古における変更も想定したワイヤリングプランとなっています。そして必要時には四季が所有するバックアップ機も加えて運用します。
Clear-Com Encore Partylineはシステム変更に柔軟に対応することができ、またその方法も容易です。さらに複雑とも見える配線も1チャンネルにつき、2芯シールドケーブル1本によるパラ接続というシンプルなものです。これが50年以上にわたって現場を支え続けてきたClear-Comの実績と信頼です。
JR東日本四季劇場[秋]では2020年10月24日に『オペラ座の怪人』が開幕し、ロングラン上演中。1988年の日本初演以来7000回を超える通算上演回数の記録を更新し続けています。
導入製品:Clear-Com社 MS-704 2台、IF4W4 2台、KB-701 8台、KB-702 13台、KB-722II 6台、V-BOX 21台、V-BOX-X6 6台、RS-701 15台、RS-702 12台、PK-7 4台、CC-100 32台、HS-6 9台([春]・[秋]両劇場分)
取材協力及び写真提供:四季株式会社(劇団四季)様
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