BMA 360 / ハイクオリティ・シーリングマイク
BMA 360はClearOneの先進的な技術を結集した天井埋込型マイクロフォンアレーです。マイク内部に121個の大量の指向性アレイマイクを装備して今までにない回り込みのない指向性、そして高域までほぼフラットな周波数特性を実現しました。自然でノイズや反響の気にならないその音声はまるで出席者全員の近くにマイクをセットしているように思えストレスのない会議を提供できます。シーリングマイクの常識を変えるそのサウンドはClearOneが開発した下記のテクノロジーで実現しています。
BMA360の先進的なビーム技術
DS Beam (Deep Sidelobe Beamforming Technology)
大量のアレイマイクで指向性、周波数帯域ごとの緻密で高速な音声処理をすることで、BMA360は高域まで乱れのない指向性を実現しました。従来のアレイマイクでは図の通り1.0kHz、2.5kHzと高域ほどビーム指向性が乱れます。聴覚上、高域は目立つため指向性の乱れは不要なノイズや反響音の回り込みを招くだけでなくアレイマイク同士の干渉で周蓮特性にも影響します。ClearOneのこのDSBeam技術は図の通り高域が1.0kHzから4.0kHzまで乱れの無い完璧なビーム指向性を実現しました。ビーム内と外は-40dBと極めて分離の良いサイドローブとなっています。これにより回り込みの少ない、会議に必要な発言者のリアルな音声を再現することができます。
天井付近の空調ノイズ・反響音を拾わない
従来のシーリングマイク
BMA360(DS Beam技術)
FiBeam (Frequency Invariant Beamforming Technology)
大量のマイクアレイの指向性をコントロールしてマイク同士の位相干渉を減らし、すべてのビームの周波数特性を高度でレスポンスの早いオーディオDSP処理によるFiBeamというClearOne独自の技術で、下記の表で見られるような全帯域がほぼフラットな周波数特性を実現しました。これがまるで近くのマイクで収音しているような自然で臨場感のあるサウンドの秘密です。
BMA360から2mの場所での周波数特性
6G Acoustic Echo Canceller
BMAシリーズのシーリングマイクはすべてアコースティックエコーキャンセラーを内蔵しているため、外部のDSPやソフト側のAECを使う必要がありません。20年以上前からエコーキャンセル開発のパイオニアであるClearOneの最新の6Gエコーキャンセラーを装備して真の双方向の会話を提供します。
選べるビームパターン
BMA360のビーム指向性はConsole AIソフトウェアで設定できます。ビームは6~12個作成できるので会議室の仕様に合わせて設定します。
会議室でのパターン
研修室でのパターン
P-Linkによるデイジーチェーン接続
BMAシリーズはLANケーブルを使用した独自のP-Linkを採用しています。
ネットワークハブやDANTEコントローラーの設定を必要とせず、使用中にネットワークの障害や外部からの侵入を受ける心配がありません。出力側としてConvergePro2ミキサーと接続しますがミキサーの入力は消費せず最小のDSPの台数で、しかもデイジーチェーン接続で簡単にBMAの台数を増やすことができます。複数のBMAを使用するシステムになるほどコストを削減することができます。しかも、トータル60wのパワーアンプを内蔵。図のようにPOE電源で天井までの布線がスピーカー含めて最小限で完結できます。
デイジーチェーン
カメラトラッキングに対応
DSBeamにより優れたビーム指向性を持つBMA360はビームごとに外部のPTZカメラをコントロールするのに最適です。発言者に自動的にカメラを向けるカメラトラッキングのための外部コントローラーのプログラムを容易にする手助けとなります。
動画
デモ
仕様
マイクロフォン | ビームフォーミングレンジ | 100Hz-20kHz |
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ビーム数 | 6, 8, 10, 11, 12 | |
収音範囲 | 10ft×10ft-36ft×20ft | |
周波数特性 | 150Hz-16kHz ±3dB | |
ダイナミックレンジ | 20Hz-20kHz >70dB | |
アンプ出力 | オーディオ | 4ch |
周波数特性 | 20Hz-22kHz ±0.5dB | |
一般仕様 | 電源 | PoEインジェクター |
消費電力 | 100-240VAC 50/60Hz | |
寸法(mm) | 592.5(W)×592.5(H)×54.1(D) | |
重量 | 4.1kg |