ロサリオ大学にRenkus-Heinz ICONYXラインアレイ採用
2017.05.13
ロサリオ大学(Universidad del Rosario)はコロンビア・ボゴタ市に1653年に創立、歴代大統領を多数輩出している有力大学です。修道院(Claustro)として知られているメインキャンパスの講堂”Auditorio Mutis”に、Renkus-HeinzのICONYX Gen5スピーカーを中心とした新しいサウンドシステムが導入されています。
座席の最前部から最後部まで明瞭なスピーチを
新しいサウンドシステムの設計・構築を担当したJohn Romero氏(Schallertech社)は「Auditorio Mutis(講堂)ではビデオ会議や音楽パフォーマンス、講義などが行われます。重要なのは、座席の最前部から最後部までスピーチが明瞭であることでした。そして音楽を最高の音質で再生するシステムが必要でした。」と述べています。
それまでは8台の小さなスピーカーで講堂全体のエリアをカバーしていましたが、スピーチの聞き取りや音楽のプレゼンテーションで正しいステレオ音声のイメージを持つことは難しいものでした。Romero氏は音響設計を確実にするためMorphosis社(建築会社)と協力し、オートメーションや無線システム、ビデオシステム、照明、そしてサウンドシステムのデザインを手がけました。
IC16-RNで講堂内の観衆へサウンドをフォーカス
講堂は長細い構造で、観衆にサウンドをフォーカスし続けたり壁や天井・フロアに分散させることは大きな課題でした。これを達成させるため導入されたのが、RenkusのICONYX IC16-RNデジタルステアブルラインアレイです。ICONYX Gen5シリーズの一つであるIC16-RNは、16台の4インチ同軸トランスデューサーと3つの高周波ツイーターが特徴。ビームコントロールは400Hzまで効果的で、複数のビームとアコースティックビームセンターを供給することで、講堂内の観衆へしっかりサウンドをフォーカスさせることができます。
システムはDanteネットワークで管理され、調整はとても容易となりました。Romero氏は「Renkus-Heinzのシステムデザイナー用ソフトウェアRHAON llのシンプルさが、調整を手助けしてくれました。BeamWare III ステアリング計算・シミュレーションプログラムによって、必要としているビームデザインやアコースティックセンターを簡単に把握することができました。」と述べ、外観について「IC-16-RNはスリムで薄型のデザインなので、メインアレイが壁と視覚的に調和しています。ICONYXスピーカーの美しさとデザインは講堂を素晴らしいものにしました。」と説明しています。
ステージングやクリアなサウンド、美しさは期待以上
RenkusのPN212-SUBサブウーハーは、ロングスロー磁気構造とデュアルチャンネル空冷が特徴のパワフルな12インチサブウーハー。最大134dB SPLのハイインパクト・パフォーマンスを提供します。PN212-SUBはスピーカー固有のクロスオーバー、パラメーターEQ、プロテクションが付いたPowerNet PN-1 Class A/Bアンプが特徴。システムのダメージにつながる出力レベルを感知して、安全なレベルに制限します。そしてステージにはRenkusのCF121M(2ウェイComplex Conicスピーカー)を1ペア設置。CF121Mには500Wのプログラムパワーを簡単に処理できる、12インチの頑丈なウーファーが付いています。スピーカーはRenkusのPF1-200シリーズのClass Dインテリジェントアンプで駆動します。
「Renkus-Heinzスピーカーのサウンドは素晴らしい」とロサリオ大学エンジニアのJorge Bravo氏は断言します。「私たちは高品質なシステムを期待していましたが、ステージングやクリアなサウンド、美しさは期待以上でした。これこそ求めていたサウンドシステムです。」
あらゆる環境に最適なサウンドシステムを提供すべく、Renkus-Heinzは多くのスピーカーを取り揃えています。担当までお気軽にご相談ください。