中国中央テレビがClear-Comを採用し、放送業界最大のIPベースの通信システムを作成
2018.05.22
中国中央テレビ(CCTV)は、Clear-Com®デジタルインターカムシステムをアップグレードし、サードパーティ製のシステムを置き換えて、放送業界最大のIPベースの通信システムを作成しました。これにより、放送局は従来のカッパーケーブル(銅線)ベースの構造に頼ることなく、現在の有線および無線システムの範囲と機能を拡張できるようになりました。
既存のシステムをアップグレード
このアップグレードでは、15台のEclipse HX Omegaフレーム、20台のEclipse HX PiCoフレーム、200台以上のV-Seriesインターカムパネル、10セットのFreeSpeak IIワイヤレスベルトパックシステムが、既存の4台のEclipseフレーム、146台のV-Seriesパネル、25台のFreeSpeak IIベルトパックへと組み込まれました。
正確なコミュニケーションの必要性
「番組制作において、各所にいる多くの人々との間での正確なコミュニケーションが、ますます必要とされています。」と、CCTV放送統括部の副センター長であるXue Zhixing氏は説明します。
「LQシリーズのインターフェイスを数年前に追加したことで、LAN、WANもしくはIPネットワークを介して、遠隔地と海外のインターカムおよびオーディオシステムを接続できるようになりましたが、通信の到達度をさらに高めなければなりませんでした。」
1つのシステムで必要な機能をすべて
Eclipseデジタルマトリックスシステム、Agent-ICライセンス、および無料のスマートデバイスアプリケーション向けのClear-Com IVC-32カードの実装により、スタジオでもどんな場所でもインターネット接続が可能であれば、CCTVはクルーとより便利かつ効率的に通信できるようになりました。
Clear-ComのセールスパートナーであるCSSグループのエンジニア Lifu Zhao氏は、「Clear-ComはCCTVの従来のインターカムのニーズを満たすだけでなく、安定した信頼性の高い実質的かつ効果的なシステム構造を提供しています。Clear-ComシステムはCCTVに統一されたソフトウェアプラットフォームを提供するので、以前のように複数のシステムの使用を課せられることなく、1つのシステムで必要な機能をすべて得ることができます。」と述べています。
中国の国民的番組でもClear-Com機器が活躍
新しいシステムは中国グローバルテレビジョンネットワーク(CGTN)および、海外のあらゆる場所にも接続しています。このアップグレードされたシステムは、2017年に開催された「BRICSナショナルサミット」の放送などにも成功しました。新しいClear-Com機器は、世界中の中国人にとって最も重要なテレビ番組であると考えられている、「CCTV春節聯歓晩会(春晩)」においても使用されました。現在CCTVの放送は年間視聴者数が7億人にも達しています。