Panasonic CINE LIVEワークフローの実証テストでMultiDyneを採用
2021.04.15
PanasonicとMultiDyneによるCINE LIVEワークフローの実証テストが、TV Pro Gearのロサンゼルス地域本社で行われました。TV Pro Gearは、放送用カメラ、スイッチャー、OTTストリーミング機器を装備した革新的で高性能なフライパック - 可搬型中継設備の開発・レンタルで知られています。実証テストでは、パナソニック AK-UC4000 4Kスタジオカメラを装備したフライパックに、VARICAM LT 4Kシネマカメラを追加する仕様を、Panasonicのスティーブ・スレイド氏とTV Pro GearのシニアV.P.であるイヴァン・ゴンザレス氏により準備されました。
これらの2つのカメラシステムは、CINE LIVEワークフローに完全な互換性があり、コンサートやスポーツの生中継においても色域を合わせた制作が行えます。
VARICAM LTを使用する際は、フライパックに装備されたスタジオカメラのCCUやROPの機能と操作性を保つために、MultiDyneのSilverBack V 12G/4K対応ファイバーカメラアダプタシステムが採用されました。
SilverBackVのシステムは、ドッカブル型のカメラアダプタユニットと、2系統のカメラを接続できる2RUベースステーションで構成されています。SilverBackには、1Gb Ethernet、タイムコード、ゲンロック、タリー、インターカムに加えて、リモート電源やリターン映像を含む複数のビデオ系統をサポートしています。
ベースステーションのタリーとインターカムをインターフェースするDサブ25ピンは、パナソニック AK-UCU600 CCUと同一のピン配列であるため、TV Pro Gearのフライパックに追加することは容易で、プラグアンドプレイのように実装できます。
SilverBack Vのベースステーションが持つデュアルチャンネル機能は、フライパックのスペース効率を2倍にするので、VARICAM LTとSilverBack Vの完全装備になると、フライパックシステムは10台のカメラをサポートできることになります。
MultiDyneのSilverBack Vは、デジタルシネマカメラを使用したライブプロダクション向けに業界で選ばれています。