Clear-Comが月面ミッションをサポート
2021.12.13

Clear-Comが月面ミッションをサポート

ヒューストンに拠点を置くIntuitive Machines(IM)は、月、火星及びそれ以降の天体の持続可能な探査を可能にするスペースプロダクトとサービスの主要な供給者でありサプライヤーです。IMは今後実施予定の連続した月へのミッション(IM-1, IM-2, IM-3)を追跡、サポートするヒューストンの最先端のミッションコントロールセンター、Nova Controlの建設を完成しました。IMのNova-C宇宙探査機はSpaceX社のFalcon 9ロケットで打ち上げられ、初めての月の研究と月面の探査を実施します。Nova Controlは、Clear-ComのEclipse HXデジタルマトリックスシステムとAgent ICモバイル端末用アプリを使用している世界中の様々な地上局と観測機器の関係先をつなぐ通信の接続において中枢として機能します。

Nova ControlはIMの経験豊富なチームによってゼロから構築された世界有数のコントロールセンターです。追跡、遠隔測定、及び月・地球間の往復移動、着陸、及び探査時の通信サポートを担当する地上チームとの連携を実現します。

「私たちは音声通信システムに直感的に操作可能で高性能な製品を必要としていました」とIntuitive Machinesのミッション管理担当、ブライアン・マーダー氏は説明します。「私たちはこの部屋をゼロから構築し、選択したテクノロジーがニーズに正確に合っていることを確認するため、徹底的な試験を行いました。Nova Controlと他の地上の地域との通信はこのミッションの成功に不可欠だからです。」

IMのシステムはヒューストンのNova Control全体、アメリカの複数の州、また他国にも分散しています。Eclipse HX-MedianフレームがNova Controlのサーバールームに、Vシリーズパネル14台がホールの廊下の向かいにあるコントロールセンターと航空電子光学研究所(FlatSat)に、Vシリーズパネル1台がフロリダ州ケネディスペースセンターのSpaceXの施設に、IMの打ち上げチームと共に配置されています。打ち上げチーム、その他のイギリスとオーストラリアのリモートのIM従業員と衛星地上局は、ミッション通信の常時監視のため、3G, 4G, LTEまたはWi-Fi経由でEclipse HXシステムと接続可能な高性能デバイス向けのモバイルアプリAgent-ICが装備されます。

「EclipseシリーズのVパネル及びAgent-ICの導入で様々なローカルと遠隔地の通信ニーズに容易に対応でき、すべてをEHXソフトウェアで管理できます。」とマーダー氏は言います。「地上の通信システムを管理する結束力のある通信プラットフォームにより、私たちのチームはこれらのミッションにとって本当に重要なことに集中できます。」

Clear-Comシステム図

IM-1の月へのミッションは観測機器を様々なNASAリサーチセンターとスペースフライトセンターに運び、エンブリー・リドル航空大学、ハワイ州国際月面天文台協会、及びルイジアナ州立大学を含む営利団体を代表し、初めて観測機器を月へ運びます。全ての観測機器の関係先はミッション活動を聴くためにAgent-ICを使用します。

IM-2のミッションは初めて月の南極に着陸し、月で初めてアイスドリルを使用することです。また月の表面を飛び回り、月の南極のクレーター内で初めて写真を撮るIMのMicro-Novaの最初の展開でもあります。NASA、Nokia、そして月面基地との連携により、IM-2は月でのNova-Cと月面基地の惑星探査機間のLTE/4G通信を実演します。IM-2は異なる観測機器の関係先を含みますが、Eclipse HXとAgent-ICのワークフローに変わりはありません。

「私たちがClear-Comを選択した理由の1つには、その長年に渡る実績と、このミッションの間一貫して私たちのサポートを信頼して任せられる、業界も認めた機器を提供しているためです。」とマーダー氏は結論付けます。

IMチームは2022年初めに予定されているIM-1ミッションへの準備とトレーニングに取り組んでいます。2021年8月初めに完全に統合された月周回軌道投入シミュレーションを実行し、誰もが通信システムのパフォーマンスに本当に満足していました。Intuitive Machinesは2022年に着陸を成功させる準備ができています。

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